BILLIKEN
CREATORS
OSAKA

大阪ビリケンさんと言えば新世界のド派手な看板とオブジェを連想しますが、それらとは対照的な静かな佇まいのビリケンさんを描いてみました。大阪で暮らしていると、意外にもレトロでシックな街の一面を見ることが出来ます。古い欧風建築や川が多く整った水路、大阪城の石垣の名残、そこから顔を出す可愛い雑草。商店街の横路地を入るとそこはまさにワンダーランド、懐かしい昭和にタイムスリップしたような世界が広がります。平屋作りの長屋、装飾的な窓やタイル、そこにたくさんの素敵な「模様」を発見します。しかしそんな景色も時代の流れと共に、取り壊され空き地になり都会的な新しいビルが増えていく現実に寂しさを覚え、古い街並みへの愛情は膨らむばかり。残って欲しい、忘れたくない、そんな大阪の風景に溶け込みながら見守っているビリケンさんを表現してみました。